ゆくすえを振り返る

掌の効率

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眠りに付く前に、これから意識が途切れるときの自分のことを考えはじめると、とてもながい時間、眠れずにもぞもぞすることになるのだけれど、それでも連想の蔦をがさごそと脳表の掌で手繰っていくと、自分の意識から少しだけ離れたところにある、人間、間柄、偶然、めぐりあわせ、そういったものに思い...

衣替え

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真後ろから見える毬栗頭がときどき揺れる。頭には大きめのヘッドホンが覆いかぶさっていて彼はおそらく、自らの、声帯の震えが鼓膜に届くかのような猛烈な咳の、音を自らは聞いてはいないのだろう。私はマスクをしておいてよかったなと感じる。もうすぐ年末がやってきて、両親をはじめとする多くの人間...

16巻で決着するとも限らない

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フリーレンの15巻を読んだ感想であるが、16巻とまとめて読まないと懸念事項ばかりが積み上がってなにも解決していなくてしんどいなー、というのが正直なところだ。ショート動画より長いコンテンツを楽しく待てない人間になってきているのかもしれない。しかしそう考えると、横山光輝『三国志』を連...

尻に手を当てる

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雪原の向こうに遠く眺める大雪山は奥にゆくほど青白く。冠雪どころか鎧雪のようにまとわりついて、山の木々は相対的に鈍色化して、目から飛ばした指でなでるとイザイザとざらついて私は髭をもう少しあたってくればよかったなと顎をなでた。 Zoom会議で顔に手を当てる人間は素人だ、みたいな話を、...

偽物の粉雪

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若手がばんばん酔っ払って組んず解れつしているのでびっくりしてしまった。彼、既婚なんですよ、へえ、それは立派だねえ、でもそれ隣の先生との距離大丈夫なんですか、はい、今だけですから、そういうことじゃないよね、みたいな会話をいくつかした。感心すらしてしまう。まったく最近の若い者はしっか...
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ぼく

Shin Ichihara
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