ギスりやゴタゴタのあれこれを見ている。誰も彼もが、「役に立ちたい」のだろうなあと思うことはある。でもそれ以上に、「役に立たない誰かをこきおろしたい」という欲のほうが強いのかもしれないと最近感じるようになった。「自己効力感」よりも、「他者無力非難」のほうが溜飲がぐっと下がるのだと思う。わからなくもないが、わかりたくもない。なぜそこまで他人に興味を持てるのだろうか。自分を掘り進めるより、他人を矯めつ眇めつするほうが、気楽だからだろうなあ。
まだ眠れない。珍しい日だ。遠くでなにかのパイプが軋んでいる、そんな音がときどき響く。そのたびに、目が覚める。目が覚めるということは、いま、うとうとできていたのだなあと、軽く後悔する、そういうのをずっと繰り返している。