帯広での仕事。昼過ぎのJRに乗るつもりでスタッフにタクシーを読んでもらい、PCの時計をみながらぎりぎりまで働いて、よーしおわり、ありがとうございました、よかったよかった、きりのいいところまでやれましたね、はい、ありがとうございます、ええこちらこそ、ではこれで、ええと腕時計腕時計。あれ? もしかしてPCの時計遅れてました? あっ……あっあれ、JRまであと10分ですか? うっ……じゃ、じゃあ行きますね! 運転手さん帯広駅まで! お客さんバスですか。いいえJRです。おっ……それは……ですね……あのお支払い方法で一番早いのってどれですかねそれはカードですね、カードのタッチ決済かな、ちょっと画面開きながら向かいますね、マジすんません、いやーお昼ゴハンも買ってないんですよ、あそれはあきらめですね(笑)そっすね(笑)ちなみにチケットもまだ発券してないんですよ(笑)それは笑えなくないですかそっすよねマジすんませんうわっ最後この信号の並び奇跡ですね! すごい! 思ったより早くついた! ありがとうございました! まあ奇跡っていうかさっき時計遅れてる時点で負の奇跡すでに起こしてるからこれでイーブンなんだけど(笑)それは笑えなくないですかそっすよね。ここで大丈夫です! ピッ! やったタッチ決済って早いですねありがとうございます。コンビニ突っ切ればすぐ改札よこの発券機に行ける、QRを出しながら歩いて画面数回指で殴ってQRコード読み込み、発券、やったひとまずJRは間に合ったぞ! でも弁当買いたいな、コンビニ戻るか、おっ、ヨコに駅弁売ってるじゃんここでいいや! 今の時間だとこの大盛りの豚丼弁当が100円引きですよ。じゃそれで。あたためますか。あたためられるんですか? はい、じゃあたため……あっ4分後のJRなんですけどあたため間に合いますか、大丈夫だと思いますよ、そうですかじゃお願いします、お支払いは。えっ現金のみ。やば。1万円しかないですマジすんませんいいですよ。あたためめちゃゆっくりですね。じっくりあたたまりますね。おいしそうで何よりです。これ車内で食ったらニオイしそうだな。でもほかの人も食べてますから。そんなに人気ですか。はいさっき1個売れました。1個か。階段を駆け上がる。電車がもうホームにいる。ぞっとする。危なかった。乗り込む。あれこれ帯広始発のやつか。じゃあ危なくなかった。なーんだもう少し余裕あったんじゃん。荷物を置く前にドアが閉まる。おいぜんぜん余裕なかったじゃん。息を切らして弁当を置き荷物を置き座る。呆然とする。30秒くらい。この数日本当に忙しくて全身が痛くなっていたけれど、あと明日、札幌で日中働けばようやく休みだ。8時間程度の日曜日。来週もこのペースなんだよな。がっくりしつつまずは腹ごしらえである。弁当のフタを開ける前から車内には豚丼のニオイがしている、あっまさか、と思うと斜め前の席に座っている男が私と全く同じ弁当を開いて食べていた。4号車の、8Aと9Dに、2つだけ売れた豚丼弁当の、中年男性が揃った。奇跡と言えば奇跡かなと思った。私は奇跡に愛されている。
ゆくすえを振り返る
寝過ごすところでした
京都大学の山本健人とNHKの藤松翔太郎とオンラインでイベントをやった。出張で釧路にいたので早めに飯を食ってしまおうと、直前にコンビニに寄って天津飯みたいなものを買って、いつものクセでビールも買ってZoomをひらく前に小腹を満たし、いざイベントをはじめたときにもそのままビールを持っていたら山本に普通に突っ込まれた。医学書院のウェブセミナーをビール片手にやっていることにおそらく一部の出席者は怒るだろう、何%くらいかな、1, 2%くらいじゃないかな、1000人登録があり、その大半はアーカイブで好きなときにみるわけだが同時接続が150人くらいいたはずで、となるとそのうち1.5人もしくは3人くらいが「もう少しまじめに話してほしい」だとか「本の販促のイベントだというから本を買って臨み、本の裏話を聞けると思ったのに本と関係ない話ばかりされて困り果てた」みたいな感想を送ってくるであろう。そういう直球な感想がまったくないイベントをやってもおもしろくないからそういう感想があったらぜひ医学書院は気遣いで削除するとかではなくて普通に私のところに全部届けてほしいと思う。そういうのを読んだ上で私はまた次のイベントでのやり方を微調整するだろう。選択はしない、選択肢なんてないからだ。オープンワールドRPGでプレイヤーがやれるのはいつだって左カーソルを左手の親指でごすごす撫でつけながら直進する主人公キャラを次のクエスト発生地点までダッシュさせることだけであり、その過程で鬼のように現れるサブクエの、どれとどれをこなそうかと選択しているように見えても実際にはすべてのサブクエをやらなければゲーマーとしての気は済まないのでそのじつ選択なんてしていないのだ、どれを先にやってどれを後にやるかという細かな調整をしているに過ぎない。私の視界に入ってくるクエストに対し、「選ぶ」「選ばない」という二択はもはや発動せず、それは「いつやるか、今すぐか、後でか」くらいの、微弱な首振りの末に結局突進するしかない昔のブラジルにいたほうのロナウドのドリブルみたいなものなのだ。
妻とケンカ、それも冷戦状態に突入している夢を見て、目が覚めたら4時台で、ふたつの意味でほっとした。ひとつはケンカが夢だったこと、もう一つはこの睡眠の仕方で自分が寝過ごしていなかったことだ。このあと始発のJRに乗って次の勤務地に移動する。予定だった業務に加えて昨日、エクストラの仕事が入って私はそれを受諾し、ついでに別の地域から関係者をもう一人読んで同席させるための交渉と調整を昨日のイベントの最中に左手でぽちぽちやっていた。外勤先の技師からはびっくりするくらいやせましたねと言われたが昔の写真を見るとここ数年の私が単純に前よりも太っていただけなので、まだ大丈夫、列車は霧の中を思った以上の揺れで爆走しており私はスマホのアラームを7:47にセットして、あとはこのPCを閉じて仮眠に入る、そのほうがいいような気がする、まあ、1日トータルでみたらいつ寝たところで結局同じくらいの分量しか寝ることはできないのだけれど。
