アメリカ陸軍の採用している戦車にM1 エイブラムス(Abrams)というのがあるようだがこれは当然アブラムシに由来している。この記事が公開されるころにはおそらくいなくなっていると思うのだけれど、現在札幌の町中にはアブラムシが大量発生していて、私もつい先日、北海道大学の構内を歩いているときに、季節外れの雪虫(冬のはじめに飛ぶアブラムシ、白い体をしている)が飛んでいるなあと気になっていたのだが、やはりその後ニュースになっていた。大発生なのだ。北大構内を自転車に乗って移動する学生たちは気をつけなければならない。横を伴走する友人と無駄口でも叩こうものならアブラムシが口の中に飛び込んでくるし、無言で走っていても髪の毛や服に白っぽい虫がぴしゃぴしゃくっつくのだ。メガネにもつく。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%AA%E8%99%AB
この雪虫のWikipediaを探している最中に、季節外れのアブラムシについて北海道の有識者がコメントしていた。どうも今飛んでいるのはいつもの雪虫ではないらしい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f6a181bbaae8d005d0ab26aa58639a2e7a3ae152
ニタイケアブラムシ、だそうだ。となると私が先日見た、いかにも雪虫っぽい白かったやつはなんだったのだろうか。専門家は雪虫ではないといっているけれど、私だって病理の専門家だからわかる、専門家というのは、メディアからコメントを求められるとあわててしまって、間違ってはいないけれど微妙に合ってもいないことをうっかり述べてしまうことも往々にしてあるし、その時点では確実に正しいことを言っていてもその後の検討でまるで瓢箪から駒的に、素人の意見のほうがただしかったなんてことはままある。
というわけで今まさに札幌市内には雪虫(じゃないと専門家は言っている虫)が大量発生している。ちなみに町中にはいない。たぶん木の側とか林の近くなどにいるのだろう。北大は、町じゃないから、しょうがない。札幌駅から歩いていけるけれど原生林が残っているのだからもはやあれは森なのである。一方、私が車で移動しても、さほど雪虫が目に入ることはなく、本当に木々のそばでしか発生していないのかもしれない。大通公園あたりはひどいのかもしれない。
雪虫は飛ぶ力が弱くて風に流される。なので車で走っていてもフロントガラスに雪虫がたくさんひっつくということはあまりない。乱流に巻き込まれて車をかすめてフワフワ去っていってしまう。自転車くらいがかえってよくない。冬のもこもこした服装だとさらによくない。海外からの観光客の、ダウンのファーやニットにたくさんの雪虫がついているのを見ると、風物詩だから愛でて帰れと声をかけたくなるが私にそんな英語力はない。
エイブラムスという名前の由来はユダヤの始祖であるアブラハムに由来するという。クレイトン・エイブラムスのWikipediaに書いてあった。アブラムシの由来がアブラハムだという話を私は聞いたことがない。英語力がないからであろう。情報収集には当然語学力が物を言う。「語学力が物を言う」というワンフレーズにはさまざまな角度からツッコミができそうだが私にそんなお笑い力はない。