スリーヘリー

そういえばクリスマスの朝に公開したブログのタイトルは結局なんだったのかな? と思って遡ると「尻に手を当てる」だったので笑ってしまう。ちょっと前に書いてストックして順番に出しているから別に日付と関連付けているわけではないのだけれど、それにしても、もう少しあっただろうと思う。メリークリスマス、アンドハッピーニューイヤー。このブログが更新されているということは、2026年もbloggerのサーバーはまだ健在だということだろう。よかったですね。あんまり使ってる人多くない気もするけれど。

空港で水を買ったら190円くらいするのだ。ペットボトルの、それも、さほど大きくないやつ。生きていくためのコストがかさむ。先日買ったコートの値段を教えたら「高見えするねえ」と言った人がいた。高見え! そんな言葉があるのか。高見盛という力士がいたなと思い出す。

すばやく動くこと、じっくり考えてあんまり動かないようにすること、どちらが難しいかというと、たぶん後者がむずかしい。精神が多動である。医療安全ポケットマニュアルを常にポッケに携帯しなさい、と指示がきた。これをポッケに入れることで実際にわたしたちの安全になにかいいことが起こるというエビデンスは構築されているのだろうか。ともあれ言われたとおりにポッケに入れる。日中はワイシャツ・ネクタイにユニクロの感動パンツだ、ワイシャツのポッケには院内スマホやIDカードが入っていてぱんぱんだから、しょうがない、感動パンツの尻のポケットに入れて一日をすごす。あっというまにポケットマニュアルは感動するくらい擦り切れてしまった。「チームで事故防止」と書かれた表紙の、防止、の部分がいい感じで消えかかっており、もうちょっとで「チームで事故」と書かれたマニュアルになる。めでたいことである。表紙の劣化が早く進むように、デスクで作業するときにいつも小刻みに振動して、尻を揺らして、ポッケの中でマニュアルがごそごそ動くようにする。体幹が鍛えられる、インナーマッスルがアブフレックス的に活性化する。おお、マニュアルをポッケに入れておくことで、わたしの安全はわからないがどうも健康は上向きそうだ。ありがたいことである。やはり安全管理係的なものの言うことは守るに限る。

気づくとまた尻の話をしている。



ある委員会というか、部会というか、とにかくそういうやつの、少々めんどうなタイプの仕事をやってくれないか、と依頼が来た。こういうのはわたしはやっておいたほうがいいと思う。事務仕事が面倒、というのを乗り越えて事務仕事をやっていると、そのうち、「事務仕事なんて面倒なだけで厄介ではないから大丈夫だ」みたいな境地にたどり着けて、この、たどり着きがないと、わたしはありとあらゆる場面でいろいろ詰むと思っている。だから人から頼まれた事務仕事はなるべく断らないようにしている。オファーをまずは電話で受ける。快諾をする。そこであらためてメールが送られてくる。メールの送り主は、スレッドに途中からわたしをCCで加えて、「よろしくね」みたいなことを書いてくれている。はい、承知しました、と返事しようとして、そのメールがだいぶ遡れることに気づく。わたしと関係ない案件もいろいろ書いてあるけれど、これ、遡っちゃって大丈夫かな、まあ、心の中にひめておけばいいか、と思って躊躇せずに遡っていく。すると、この面倒な仕事をわたしに依頼する「前段階」のメールが出てきた。そこには、当初、同じ仕事をわたしの後輩が頼まれそうになっていて、でもメールの中で、「彼はずいぶん忙しそうだからやめたほうがいいのでは」みたいな決着になっていて、そこで次点としてわたしの名前が上がっていた。そういう経緯だった。なるほど。彼は忙しそうだがわたしは忙しくなさそうなのだろう。それはなんか、すごいわかる。こうしてブログとかも書けるくらいだからな。わかるわかる。また小刻みに、尻のあたりで何かが擦り減っている。