Switch2の抽選に5回落ち、6度目の「全員当選」で無事Switch2をゲットした。しかし間が悪く、転職によっていろいろと余裕がなくなった。電源をつけ、Switch1のデータを移行する直前のところで、「まあいいや、あとは明日で」といったんおしまいにし、そこから1か月以上経ってしまった。今、あらためてSwitch2の電源をつけようとおもったのだが充電がなくなっていて、つかない。しばらく待ってようやく充電が1%となり、本体が動くようになって、よーし初期設定開始だ! しかし5分くらいして、今度は「前のSwitchからデータを移行しますか」と出てくる。前のSwitch? 持ってくる。当然充電はない。またやり直しだ。とかく、充電がない。何をするにも、充電がない。
「とんねるずのみなさんのおかげです」が終了したとき、とんねるずの二人が、歌かなんかを歌って、最後、カメラが引いて、休止期間に入る前の最後のメッセージということで「充電」という文字が床一面に映し出されたのだけれど、ナレーションが「漏電」と言い、「例のスタッフ笑い」が響き渡る、というシーンをなんだかよく覚えている。とことん茶番なテレビだったけれど、私は小さいころ、あれをたまに見ていて、それからおそらく40年ちかくの月日が経った今も、アイドルグループなどが「充電期間に入ります」と言うたびに、小さな声で「漏電するんだ」とつぶやいている。影響というのはこういうかたちで、かげをおとし、ひびきわたっていく。
まだ充電は溜まらない。Switch2のほうはわりとすぐに使えるようになったのだけれど、旧版のSwitchの、ライトなほうのやつ、なかなか、使えるようにならない。私はこのライトなほうによく似ている。一度充電を切らすと、コードをつないで通電しても、すぐには動き出さない。そういうのが人間らしさだよな、と思う。Switchは人間だ。
充電がすこしたまり、データの転送がはじまった。「しんのSwitch」が、「しんのSwitch2」に移行する。転職みたいなものか。だとしたら、最初、2か月くらいは苦労するぞ、と、「しんのSwitch2」に気遣うように声をかける。
さて、Switch2への転送が終わった。やりたいゲームはたくさんある。そして、しかし、じつは、なんとも、うん、これらのゲームのどれかをはじめたとして、この世界にしっかり没入するために必要な時間は果たしてどれくらいかかるだろうか、それが気になってしまい、なかなかこれぞというソフトをはじめられない。
参考までに、これまで遊んだゲームのプレイ時間を眺める。
ティアキンはそれなりに楽しむのに100時間以上かかっていた。モンハンも決して極めたわけではなかったけれど200時間以上やっていた。ポケモン、マリオ、FF、どれもこれも、やったことのあるゲームはみな、けっこうな時間を投入されていた。
ひるがえって今のわたし、果たして、今回の休みのうちにゲームに使える時間がどれだけあるだろうか。寝食を忘れて熱中したとしてせいぜい20時間か。いや、おそらく20時間も集中力は続かない。
となると、やれるゲームがない。
Nintendoクラシックスの、ファミコンや、スーパーファミコンあたりの、ひとつやるのにそんなに時間のかからないソフトをちまちまと、オンラインで開いて遊んでみようかと思うが、結局選びきれない。
親戚一同が集まる場に最新版の桃鉄を持っていって、全員がほぼはじめての状態で、一晩だけ楽しんで、また来年のお楽しみとする、そういうのもいいかもしれない。そうだ。ゲームというのは子どもたちといっしょにやるのが一番なのだ。そうやって言い訳を見つけて、すかさず電源を切ろうとする自分の指に、私自身が一番驚いている。
充電はまだ続いている。
ああ、わたしはもしかすると、Switch2を購入するまでもなかったのかもしれない、ということを、今になってようやく実感する。
ゼルダの新作が出たらまた話は別なのだろうけれど。そうか、そうなんだな。47歳の冬、わたしはおそらく、知らない間に、ゲームを卒業していた。やりきれないくらいのさみしさに一人身悶えている。