そこそこしんどい頭痛になってしまい、いつもより早めに職場をあとにした。この職業、かつては頭痛や肩こりは日常茶飯時だったが、ここ数年はあまりそういう不調はなかった。今日は珍しいほうだ。顕微鏡の角度とかパソコンの角度とか(大事なのはとにかく角度)、そういったものの調整が完璧にうまくいっている今、なぜ、今さらこんな症状が出るのかなと思ったがなんとなくカロリー摂取が足りていないのかな、という雰囲気を察した。おなかが空いている。晩飯の食材といっしょにクッキーを買ってみる。
晩飯を作って食っている間に症状は落ち着いた。この程度で治るならまだ働けてたのにな、ということをちらりと思う。今日読んだメールの中に、「昭和の働き方をするスタッフへの指導をしなければならない」という舌打ちのようなワンフレーズが書かれていて、もし私がこの人の下で働いていたとしたら、私も舌打ちの対象だったかもしれないなということを思う。
君は働きすぎだからなんとかしないとね。ところで留学してみない? みたいな話がきた。ケルベロスのような脳なのだろうか。
二週間に一度、しょうもない焼き鳥屋でビールを飲む、くらいの暮らしに自分を落ち着けることができなかったなあ、なんてことも思う。決して、選べないルートではなかった。なぜ私はこんなに仕事できつきつの方に狭く狭く掘り進めて進んでいるのだろうな。
今日、ようやく、ニラ玉を作った。スーパーにまだ食材が多くある時間に帰れたからニラを買えた。うちにはごま油やみりんがないがめんつゆとレンチンで作ってしまえばよい。半年以上待ち望んで食べたニラ玉はふつうにニラとたまごとめんつゆの味がした。途中、コショウを振ってみたが、そこにコショウの香りが加わっただけであった。
物足りずにクッキーを食った。クッキーの味がした。HPは5くらい回復したのではないか。
なじみの編集者が、「生成AIで書かれた文章を、その人らしい文体に調整する作業のことをひそかにバグ取りと読んでいる」と書いていた。でも私はどちらかというと人間らしさのほうがバグめいているように思う。「摩訶摩訶」というスーパーファミコンのソフトがあって、これがものすごくバグまみれで有名だったのだが、私はあのソフトをクリアしたときになんだか人間だなあと思った。もう、30年以上前の話なのだけれど、なんだか覚えている。
人の書くもののバグを延々と取り続けていくと生成AI風の文章になる。バグなんてのは多少残しておいたほうがいい、なんでもかんでも切って捨ててばかりもいられないのだ。虫垂だの農家の四男坊だのはやたらに切っちまっていいもんじゃないだろう。このフレーズ、ただしかったっけな、と思って検索したら自分のブログが出てきて笑ってしまった。https://dryandel.blogspot.com/2018/05/201.html 読みやすくはない。でも、この頃の私も、今と同じように、狭い方へ狭い方へ、突っ走ってはいたんだなということを、なんとなく感じ取る。