気が散りながらも集中している。したいと思っている。あちこち気になることはあるし手帳の予定はしっちゃかめっちゃかでWorkFlowyは際限なく伸びていき私は世界のアソビ大全51で息子と花札などして正月を過ごした。今この瞬間にもデスクにいれば誰かは救われるのではないかという懸念はもちろんあった。しかしほっぽらかしてバックギャモンなどして新年をとろかせた。ここでプレゼンを作っておけば1月の中旬から下旬にかけてもっとゆったりと仕事ができるだろうという推測は容易だった。しかしうっちゃらかして「ラストカード? ウノやん笑 これまんまウノやん笑」などと言いながら9連休をほろぼした。陪審員制度で全員一致の有罪である。人の業の悲しさを背負ってそれでもすったんばったんやっていくしかないということなのさ。からくりサーカス履修済みだからそれっぽいセリフは出るけれど行動にはつながらない。ごめんなさい一から十まで。
年が明けてさっそく猛烈な勢いで学会発表の準備依頼が来ている。臨床医のいう「学会シーズン」というやつはまだ先だと思うが複数の科の医療従事者から相談をうける当科にとっては学会シーズンも忙しいし学会シーズンと学会シーズンの間にはさまる「学会準備シーズン」も忙しい。今日、私がこの電話に出なければ、主治医たちは学会発表の準備が数日遅れたけれどまあさほど問題はないのでふつうに学会に間に合いました、となるだろうし、今日、たまたま私がこの電話に出たおかげで、主治医たちは学会発表の準備が数日早く進んで、でもほかにもやることはあるので学会だけのために日々を過ごしているわけではないからもろもろの事情にかかりきりになって結局さほど変わらず学会までにはなんとか間に合いました、となるだろう。私、別に、常時いなくてもいいのでは、と思わなくもない。だからつい出張にでかけてしまう。なお先程から出張出張と書いたが、別にお金をいただけるタイプの出張ではなくて自分で金を払い有給休暇を消費して学会やら研究会やらに出かけていくだけなのだから本当は出張ではなくて旅行と書いたほうがしっくりくる。しっくりっていうオノマトペすごいよな。鎌みたいだ。それはシックル。