オジーオズボーンにも由来があるだろう

ドルリー・レーンという探偵がいたなと思い出す。語呂がおしゃれ。口の中がどろろんとなる。ちょっと妖怪の命名に近いものを感じる。誰の命名だっけと思って検索するとエラリー・クイーンなのでさすがだなと思う。Xの悲劇に出てくるのか。読んだことないな。しばらく検索結果を眺めていると、ドルリー・レーンという名前はロンドンにある通りの名前なのだと知ってびっくりする。発音がなんかかっこいいやつを適当に名付けたわけではなくて、引用元があったのか。なあんだ、とはいえ、実在の地名の中から口のなかで転がしやすい名称をあてたと考えてもいいのかもしれない。有栖川有栖だって京都の川の名前からとった名前だろう。ぱっと検索しておっとなる。有栖川有栖はエラリー・クイーンに影響を受けており、デビュー作のタイトルにもYの悲劇というフレーズが含まれているのだった。なんか、うん、たまたまというか、そんなものだとは思うけれど、うまく符号したものだなと感心する。

思いついて、語って、黙るまで、412文字か。なんの無理も背伸びもせずに思ったままに書くとだいたいそれくらいでオチがつく。ひとつのブロックが完成してそれを私は少しあとずさって眺めて「まあこんなものかな」と小さく納得している。

短い。

長く書けない。書く体力がない。描写を細かくすることへの欲が薄い。それでいて物事の脊椎のところを掴みに行くでもなく、表面の産毛だけ触って撤退。それでよいとも悪いとも思わない、そういう性質になっているのだなと感じるばかりだ。



だいたいこのブログはいつも何文字くらい書いているのだろう。1500字くらいか? 直近のものを文字カウントすると1700字くらいのものが多い。やはりそういう手癖である。昨日今日そうなったわけでもない。かれこれ25年くらい前、超短編小説会というウェブサイトに私はちまちまと短い小説を投稿していた。そこの文字数上限がたしか3000字であった。自分の中にあるひっかかりや摩擦のようなものを、あまり丁寧に手の中で転がすことなく、すぐに放熱して冷ましてしまう癖は、そのころからあまり変わっていない。

長いものを書くためにずっと準備している。何か月も頭の中でこねくり回してきた印象をいざ! 文章にすると2000字くらいで息切れするというのをずっと繰り返している。私の抱えているイメージは文字に起こすとたったこの程度のものにしかならないのか、と思う。解像度を上げなさい。プロットをつくりなさい。Yahoo!知恵袋で検索だ。すごくいい回答が出てきた。


https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1494331329

以下、上記より引用。


私は作文得意です。(だからなんだ。) 

小学生ですが回答してもいいでしょうか?

一つ一つ書く事に、自分の感情を入れて書きましょう。

『題名』 名前○○○

この場合、題名が夏休みの思い出だとします。

 第一に、「前置き」を書いておきます。

 これから何のことを書くのか詳しく。

 ・例私は、夏休み中、ルスツに行ってきました。

 ジェットコースターなどが楽しかったです。 

夜のイルミネーションもきれいでした。等々。

 第二に、中身です。

ここは、多少はあらすじになっても許されるかもしれません。

・例私は、○○に乗ることになりました。

この時、ドキドキが止まらず、どうしていいかわかりませんでした。

等々、出来事を中心的に書いていきましょう。

第三に、「まとめ」です。

・例そんなこともあり、楽しい旅行期間でした。

小学校最後の夏休み、最高の思い出です。等々。


なんか、偉そうに書いてしまってすみません^^;

私も今日、作文の宿題が出ました。お互い頑張りましょう。

(引用終わり)


なんかもう最高にスパイシーでほっこりしてしまった。おじさんがおじさんと遊んでいる場所ってなんでこんなに楽しいんだろう。おじさんパラダイス。おじさん桃源郷。私も昨年、作文の宿題が出ました。お互い頑張りましょう。どこかのおじさんありがとう。私は、元気が出ました。